<古典部シリーズ>のレジュメその4
前回の記事からは1年経ってしまいました。最近kindleで「ふたりの距離の概算」を読んだばかりなので、この記憶が新しいうちにナンバリングを引き継いでやってしまいましょう。
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5.ふたりの距離の概算(2年生の春~5月末)
- 神山高校星ヶ谷杯(マラソン大会)
- 当日の20kmの道のり
- 新勧祭からマラソン大会前日までの回想
- 『二人』の組み合わせ、かつ、『距離』のダブル/トリプル・ミーニング
- 友達
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まぁ要するに物語から登場人物の関係性を推し量れ、ということなんだな。ぼくらは小説を4冊分も読みながら、一年間をいったりきたりしつつ、ホータローの薔薇色灰色の葛藤や、千反田さんや里志や摩耶花ちゃんのあれこれや、つまりは彼らの「青春」をみてきたわけだ。古典部のメンバーの背景から芽を伸ばし始めた新しい関係性を見守ったわけだ。
そこに後輩ちゃんが一人加わろうとしたんだ、そうだよ、そういう話なんだよ。『新しい』関係性を育くむところなんだ!で、ホータローがホータローなばかりに、マラソンを走る青春もの(ただし苦い)なんだ!
(また文章を放り出していないか?)
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いま思うと、ボトルネックやリカーシブルばりの終わり方も出来たように思う。関係性のなかで「先輩」という役割をホータローはどれだけ務めていたか。ストレートに苦い灰色の葛藤をさせることもできたはずなんだ。でも、これで十分だ。十分苦い。
おわり