アニメ「氷菓」の放送前に<古典部シリーズ>を読み返してみた

(というタイトルですが、本の感想はありません…!)

 

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祝アニメ化!(+放送開始!)

 

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  最初にお断りしておきますが、私は原作ファンです。

  アニメ化のニュースを聞いたとき、それはもう驚きました。けいおん!クラナドなどをアニメ製作した “あの” 京アニがっ! “あの”「氷菓」をっ!という二重の驚きでした。

 それからというもの、期待と不安の感情にくるくるとあそばれるというやつ、ときどきアニメ情報サイトで新着情報を見るたびに、くるくるとやっていました。

 たとえばですね、

  • 「ホータロー」のキャラデザはあんなジト目のダウナーじゃないだろ、省エネだろ、どう考えてもただしいのは短髪だろ…
  • 「える」は清楚なお嬢様なのに、おっとりほえっとした感じではなかったはず…

 などと思ってたわけです。ハイ、イタイタしい原作厨ですね。

 とはいえ、シリーズのはじめのほうの本は数年前に読んだきりで細部とかうろおぼえだったりして、自信を持ってこうなんだとも言い切れないところもあったり。

 もやもやしつつ、本屋で平積みになっている氷菓の最初をパラパラ読んだりして、やっぱり面白いわーと思ったりしていたり。

 

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 そんななかで、今回再読したきっかけは、カバーでした。

 カバーというか「帯」なんですけど、帯にしてはあまりにも大きすぎてカバーオンカバーになっているやつ。アニメのキャラクター絵でどーんと古典部メンバーが各巻1人ずつ描かれています。

 角川文庫で落ち着いた写真の表紙だったのが、いっきにアニメタイアップ押しに早代わりしてて、ふーん販促で面白いことやってるんだなぁと思っただけでした、はじめは。上でも触れましたが、なんだこの絵は、とかイタイこと最初は思ってたんです。

 

 でも、いろんな公式サイトとかで、PVやCMで実際に動いている古典部のメンバーを見たときに、ずーんと引き込まれてしまったのです。

 

 改めました。

 

 京アニの「氷菓」いい! おもしろそう! たのしみ!

 原作は原作、アニメはアニメ。それぞれをそれぞれの魅力ある作品として眺めよう。

  そう思ったのでした。

 で、気がついたら、本の表紙絵にすいこまれて、本屋でレジに持っていってしまったのです。

 

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  文庫化されている4冊(氷菓、愚者のエンドロールクドリャフカの順番遠まわりする雛)を1週間で読みました。私にしてみたら、ほかの事をしている時間を削って読んだわけで、読み出したらハマりこんでしまって続きは既に読んでるから知っているけどそれでも続きが読みたくてしょうがなかったんです。

 面白かった。

 

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 さて、アニメのPVをみたはなし。

 「氷菓」をはじめとする古典部シリーズのポイントのひとつは眼ヂカラだと思っています。目線を意識したアニメになるんじゃないかなと感じています。

 PVに、ホータローが前髪をつかむシーンが2,3回ありました。それはきっと表現として、目線を隠したり逸らしたりしている様子なんじゃないかって予想しています。省エネが信条のホータローにとって、えるに振り回されて活動してしまうというのは、彼にとって不本意なんじゃないか(表面上はね!)とか、葛藤や逡巡を表現してるのかな、とか、考えたりしました。

 眼ヂカラというのを表現の軸に置いているという事。好奇心を発揮する場面を表現するものとしてか、キラキラと輝かせたり、耳とか尻尾とかを出して、まったくの記号的表現もアニメーションで表現することもあるみたいです。原作でシンボルのようにキャラの特徴として描写されている、えるの大きな目に焦点をあてて、アニメならではの方法で、膨らませている感じです。

 

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 視聴がとても楽しみです。待ち遠しいです。

 とか言っているうちに、地域によってはもう放送始まっているんですね!

 うわー早く見たい